更新日:2025年5月15日
5月1日、大阪城公園「太陽の広場」で第96回大阪地方メーデーが開催されました。万博関連イベントとの調整のため、規模を縮小しての開催となりましたが、1万人の組合員が集まりました。今回のスローガンは「次代につなぐ 平和の願い!みんなでつくろう 支え合う安心社会と確かな未来(あした)を!」。
主催者あいさつで連合大阪の田中宏和会長は、2025春季生活闘争に触れ、多くの労働組合が昨年を上回る回答を勝ちとる一方で、物価高騰によって実質賃金は追い付かず私たちの生活はますます圧迫されていると強調しました。また、ロシアのウクライナ侵攻、パレスチナにおける人道危機など、理不尽に命が奪われ暮らしが破壊され続けている現状にも言及。「武力ではなく対話を、差別ではなく包摂を、憎しみではなく共生を選ぶ社会の実現」に向けて声を上げ続けようと力強く呼びかけました。
式典では、参院選・戦後80年に関する特別決議のほか、メーデー祝日法制化に向けた認識の共有などが図られました。最後に、「『働くことを軸とする安心社会 ―まもる・つなぐ・創り出す―』の実現に向けて、一人ひとりが尊重され、誰一人取り残されることのない社会、多様性を認め合える社会づくりを進めていこう」などとするメーデー宣言を採択。「団結ガンバロー」で式典を締めくくりました。